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会社のパソコンを入れ替えるとき、「新品を買う」「リースにする」「中古を買う」のどれにするかは、毎回お客様と相談して決めています。どれかひとつが正解というわけではなく、台数と使う場所で向き不向きがはっきり分かれるからです。
この記事では、私が普段の提案で使っている分け方と、その理由を書きます。
私が提案で使っている分け方
細かい条件は会社ごとに違いますが、最初の目安は次のとおりです。
| 状況 | 最初に提案するもの | 理由 |
|---|---|---|
| まとめて4台以上入れ替える | リース | 費用を月額にならせる。入れ替えの時期がそろい、管理しやすい |
| 1〜3台だけ入れ替える | 新品の購入 | リースにするほどの金額にならず、手続きの手間のほうが大きい |
| 工場や倉庫など、現場で使う端末 | 中古の購入も検討 | 落とす・汚れる前提で使うので、新品を入れても傷みが早い |
以下、それぞれ詳しく書きます。
4台以上ならリースを提案する理由
私は、まとめて4台以上入れ替えるならリースを提案することにしています。
一度に出ていくお金を、月額にならせる
パソコンを4台、5台と一度に買うと、まとまった金額が一気に出ていきます。リースにすれば、それを契約期間の月額に分けられます。手元の資金を残しておきたい会社にとっては、これがいちばん大きな利点です。
入れ替えの時期がそろう
購入で1台ずつ買い足していくと、パソコンごとに買った年がばらばらになります。すると「どれがいつ買ったものか分からない」「古い1台だけが極端に遅い」という状態になりがちです。リースで一斉に入れれば、契約が終わるタイミングで全台まとめて入れ替えを考えられます。パソコンの世代がそろっていると、保守する側もトラブルの切り分けがしやすくなります。
台数が少ないとリースにしない理由
リースは契約の手続きや審査があり、リース会社によっては契約できる最低金額が決まっていることも多くあります。1〜3台程度だと、その手間に見合わないことが多いので、私は4台をひとつの区切りにしています。
リースの注意点
- 原則として途中で解約できない。事業を縮小しても、契約期間の支払いは続きます
- 支払いの総額は、購入より高くなる。月額にならせる代わりに、手数料分が上乗せされます
- 契約が終わったら返却か再リース。返却時にはデータを確実に消す段取りが必要です
リース料の経理上の扱いは会社の状況によって変わるので、契約前に顧問の税理士さんに確認しておくと安心です。
最近は、新品の仕入れ値が上がっている
ここ最近、パソコンの仕入れ値が以前より高くなっています。同じくらいの性能のパソコンを数年前と同じ予算で揃えようとすると、届かないことが増えました。
そのため、以前なら迷わず新品で揃えていた場面でも、「この用途なら新品でなくてもよいのでは」と一度立ち止まって考えるようになりました。次に書く中古の選択肢は、そうした流れの中で提案することが増えたものです。
工場の端末には、中古パソコンを勧めることがある
工場や倉庫など、現場で使う端末については、中古パソコンを勧めることもあります。
事務所の机の上で使うパソコンと違い、現場の端末は落とされたり、油やほこりで汚れたりすることを前提に考える必要があります。新品を入れても、数年もすれば外側は傷だらけになりますし、壊れるときは使用年数に関係なく壊れます。であれば、最初から安く揃えて、壊れたら入れ替えるという考え方のほうが、現場の実情に合っています。
用途が決まっていることが多いのも、中古と相性がよい点です。生産管理の画面を表示する、バーコードを読み取る、日報を入力する、といった決まった作業だけなら、最新の性能は必要ありません。浮いた予算で予備機を1台持っておくほうが、現場が止まらないという意味では価値があります。
中古を選ぶときに外さないこと
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| Windows 11に正式対応したCPUか | 対応していない機種は、更新の対象外になる |
| 起動ドライブがSSDか | HDDのままの機種は、起動も動作も大きく遅い |
| メモリの量 | 用途が軽くても、8GB未満は避ける |
| ノートならバッテリーの状態 | 中古で最も傷んでいることが多い部品 |
| 保証があるか | 届いてすぐの初期不良に対応してもらえるか |
| 業者から買うか | 個人間の売買は、データの消去や動作の保証が曖昧になる |
特にCPUの確認は重要です。見た目がきれいで安くても、Windows 11に対応していない世代のCPUを載せたものは、業務用としては選べません。
予備機は「同じ設定」にしておく
現場の端末で予備機を持つなら、ふだん使っている端末と同じ設定にしておくことが大切です。業務ソフトのインストール、プリンターやバーコードリーダーの接続、ネットワークの設定まで済ませた状態で保管しておけば、1台壊れたときに差し替えるだけで作業を再開できます。
逆に、箱に入れたままの予備機は、いざというときに設定作業から始めることになり、その間は現場が止まります。予備機は「持っていること」ではなく「すぐ差し替えられること」に意味があります。
事務所のパソコンは、中古を無理に選ばない
一方で、事務所で毎日長時間使うパソコンについては、中古を積極的には勧めていません。事務の仕事はブラウザや表計算、会議ソフトを同時に開くことが多く、性能の余裕がそのまま仕事の速さに表れるからです。安さを優先して性能の低い中古を選ぶと、数年後に「重い」という相談になって、結局は早めに買い替えることになります。用途が決まっている現場の端末と、何でもこなす事務用の端末は、分けて考えるのがよいと思います。
どれを選んでも、最初に決めておくこと
購入・リース・中古のどれを選んだとしても、納品のときに台帳を作っておくことをお勧めします。私はパソコンを納品するとき、機種・製造番号・購入日(リースなら契約期間)・使う人・設置場所を記録して、お客様にもお渡ししています。
台帳があると、「このパソコンはいつ入れ替えるべきか」「リースの期限はいつか」「どれが保証期間内か」がすぐに分かります。逆に台帳がないと、トラブルのたびに1台ずつ調べることになり、入れ替えの計画も立てられません。リースと購入と中古が混ざっている会社ほど、台帳の有無で管理のしやすさが大きく変わります。
(PR)中古パソコンの購入先の一例
工場や倉庫の端末を中古で揃える場合の購入先の一例です。選ぶときは、上の表の条件(Windows 11に正式対応したCPU・SSD・メモリの量・保証の有無)を満たしているかを1台ずつ確認してください。価格だけで選ぶと、Windows 11に対応していない世代が混ざることがあります。
まとめ
- 4台以上をまとめて入れ替えるならリース。費用を月額にならせて、入れ替え時期もそろえられる
- 1〜3台なら、手続きの手間を考えて新品の購入
- 工場や倉庫の端末は、落とす・汚れる前提で中古も選択肢。浮いた予算で予備機を持つ
- 新品の仕入れ値が上がっているので、用途ごとに新品が本当に必要かを一度考える
- どれを選んでも、納品時に台帳を作る
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